2021-01-01から1年間の記事一覧
「篤大夫、パリへ」 人が集まるところには勢力争いがる。 フランスなのかイギリスなのか、薩摩なのが幕府なのか。 志尊淳さん演じる杉浦愛蔵に元気だと言われるいつもの渋沢栄一、やっぱり、マイペースでパリでも節約生活を断行する。昭武の部屋をねぎろうと…
「篤太夫、青天の霹靂」 最初から腹を括っていたように見える慶喜さんは、将軍職を引き受ける条件とはいえないまでも、大鉈をふるう気満々である。この人は何気なく、「そーゆーことだったら好きにさせてもらうけど、それでよかったら引き受けるよん」的であ…
「勘定組頭渋沢篤太夫」 「信用経済」が始まった。貨幣の原型を説明する吉沢亮さんは相変わらず軽快に演じるし、吉沢さんの栄一と対する慶喜は、飄々として笑みを堪えているようだ。おしゃべりな栄一を子供時代に貼られたレッテルは青年時代にも発揮して、そ…
「一橋の懐」 今回の放送は、喜作と道が別れるところが描かれる。幼い頃からいつも一緒にいた栄一と喜作。その二人が道を違える。比較的史実に忠実に描かれるとされている作品だから、巡り巡って、盟友となるのだが、その時の喜作は、栄一と同じ風景を見てい…
明らかに暗闇に向かって階段を降りているような感じがするんだ。コロナ禍のこの国でウイルスは、想定内の変化をとげている。他の国の名前を変異株につけているけれども、あの階段の向こうで、この変異株は「日本株」と呼ばれているような気がする。 このウイ…
損得を考えようとしたら、立ち止まっていた。間違っているかもしれないと思うことにも疲れた。絶対にうまくいく方法を考えようとしていることに気づいて、それが無駄だということはわかった。 いくつかの課題の中、シンプルで現在進行形の命題は新型コロナウ…
ぐっさり、バッサリ斬られた気になって見続けたドラマである。 藤原竜也さんはわざとアップになって視聴者に訴える。その胡散くささ。アップの藤原竜也さんと、あの独特のイントネーション、アクション、表情があるようで無表情な感じ、整った顔に、整ってな…
たくさん言いたいけれど全部この一言に集約できる。 「人間は考える葦である」 人間はひとくきの葦にすぎない。自然のなかで最も弱いものである。だが、それは考える葦である。 彼をおしつぶすために、宇宙全体が武装するには及ばない。蒸気や一滴の水でも彼…
難しい映画だと思う。 いろいろな違和感が頭をよぎる。専門的な部分はどうなのかという指摘があるだろうし、それは至極当然のことだとも思う。自分の生まれ育った国、宗教、慣習などを正確に捉えてない作品はあるものだし、時に、日本とは言い難い日本も何度…