水がある限り金魚は泳ぐ

本と読書と映画とドラマ、そして雑文。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「青天を衝け」〜結局は立ち位置を固めることから

「篤太夫、青天の霹靂」 最初から腹を括っていたように見える慶喜さんは、将軍職を引き受ける条件とはいえないまでも、大鉈をふるう気満々である。この人は何気なく、「そーゆーことだったら好きにさせてもらうけど、それでよかったら引き受けるよん」的であ…

「青天を衝け」〜続ける工夫、終わらせない決意

「勘定組頭渋沢篤太夫」 「信用経済」が始まった。貨幣の原型を説明する吉沢亮さんは相変わらず軽快に演じるし、吉沢さんの栄一と対する慶喜は、飄々として笑みを堪えているようだ。おしゃべりな栄一を子供時代に貼られたレッテルは青年時代にも発揮して、そ…

「青天を衝け」〜ゴールは同じでも風景が違う道がある

「一橋の懐」 今回の放送は、喜作と道が別れるところが描かれる。幼い頃からいつも一緒にいた栄一と喜作。その二人が道を違える。比較的史実に忠実に描かれるとされている作品だから、巡り巡って、盟友となるのだが、その時の喜作は、栄一と同じ風景を見てい…