水がある限り金魚は泳ぐ

本と読書と映画とドラマ、そして雑文。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『新しい王様』〜テレビの外にあるテレビをお手玉にした視聴者への刃

ぐっさり、バッサリ斬られた気になって見続けたドラマである。 藤原竜也さんはわざとアップになって視聴者に訴える。その胡散くささ。アップの藤原竜也さんと、あの独特のイントネーション、アクション、表情があるようで無表情な感じ、整った顔に、整ってな…

『ここは今から倫理です』〜人間は考える葦である

たくさん言いたいけれど全部この一言に集約できる。 「人間は考える葦である」 人間はひとくきの葦にすぎない。自然のなかで最も弱いものである。だが、それは考える葦である。 彼をおしつぶすために、宇宙全体が武装するには及ばない。蒸気や一滴の水でも彼…

『エクソダス 神と王』〜将軍から良き夫。人生には割合がある

難しい映画だと思う。 いろいろな違和感が頭をよぎる。専門的な部分はどうなのかという指摘があるだろうし、それは至極当然のことだとも思う。自分の生まれ育った国、宗教、慣習などを正確に捉えてない作品はあるものだし、時に、日本とは言い難い日本も何度…