水がある限り金魚は泳ぐ

本と読書と映画とドラマ、そして雑文。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「ゴールデンスランバー」〜逃走劇とギリギリのライン

事の始まりは、ギリギリのところで踏みとどまった友人の死。そのとき、画面は逃走劇が最高に面白くなるカメラワークになる。テープが切れた、ファンファーレがなった、主人公の人生が切り替わる、瞬間。位置がわかる、爆破がわかる、敵がわかる、組織が見え…

「グッド・ドクター」〜信じる方法が詰まった作品

2013年に韓国で放送された作品である。2012年、日本でも中居正広主演で「ATARU 」が放送されている。医療と事件解決、方向性は違うが主人公の設定がサヴァン症候群である。チュウォンと中居正広、二人の仕草の中に役作りに対する真摯な姿勢が伺える。目の動…

「ぼくらの」 〜勇気にかえるための、濃縮された生命の歴史

まだ幼い子供たちが、戦うたびに散っていく、毎回毎回の辛く切ない物語は、何もかも解決した最終回につながっていく。 理由もわからず、アニメのヒーローのように戦い散っていった最初の子供から、葛藤して戦い葛藤しながら逃げ出し、諦観し、意義を見つけ、…

「ALONE アローン」〜手探りでどうやって生きるのか。

一面の砂砂砂。 地雷が埋まっているのはわかっていても、 どこに埋まっているかはわからない。 先を後ろ向きに歩いていた相棒は、足を吹きとばされた。のちに彼は死んで、ひとりぼっちになった兵士は、片足を、固定したまま動けなくなっていた。カシャ。地雷…