水がある限り金魚は泳ぐ

本と読書と映画とドラマ、そして雑文。

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「彼女」のことを考えるべきだ〜ニュースの中の人物描写

女流という言葉が残っているほど、その職業はまだ女性の数が少ない、という話を聞いたばかりである。広岡浅子さんの活躍を語る落語家さんは自ら、「我々の職業はまだ」と女性の落語家さんを女流という言葉でくくっていると言っていた。真っ先に浮かんだのは…

「101回めふ乃寄席」落語を愉しんできた!

「101回めふ乃寄席」に行ってきた。14時開演、当日受付で。でも空いてたわけじゃない。満員御礼。運が良かったかもである。 会場の「めふの間」がある「ピピアめふ」は商業・住宅・公益施設とある通り、今日は1995年の阪神・淡路大震災に関わる写真展示をあ…

高騰した野菜の、その後の展開

鍋の季節である。でもなかなか土鍋が出せない。というのは、材料を買えないからだ。白菜、大根が特に。 2018年1月27日土曜日のNHK、関西のニュースより。大阪の中央卸売市場の情報である。 特に深刻なのが葉物野菜です。 ▼九州や和歌山産などのダイコ…

転ばぬように歩こう。〜雪が降ったアスファルトの道で

この町で雪が降るのは珍しい。 22時を回って降り立った最寄駅、アーチ状の橋が歩きにくい。ゆっくり小さく歩こうかと思ったが、かかとからつま先へ重心移動しながらいつも通り歩くことにした。結構、普通に進む。自転車を押して進む人とすれちがう。 転ば…

他愛はないけど、その日は過去と未来がごちゃまぜだった。

いつもと同じように仕事してたら、ずっと前に返事しっぱなしの案件がいきなり戻ってきた。その案件は、最近仕事場から去った人が、私につなげてくれたもので、とてもややこしい案件でもあった。 その案件をどうやったらクリアできるか。 新しい人を探すしか…

戦争の根回し〜アンヌ・モレリ『戦争プロパガンダ10の法則』

戦争は突然起こる、という話を聞いたのは動画で観た「TED」の講演。ジャーナリストさんがご自分の体験を語っていたように思う。いつものようにショッピングをしていた大通りに、突然、轟音をたて、戦車がやってきた。日常はプツッと切れて、戦時下に早変わり…

エイミー・アッカーさんにワクワク〜海外ドラマ「The Gifted」より

Amy Louise Acker、エイミー・アッカーさん。日本では「パーソン・オブ・インタレスト」のルート役で有名なアメリカの女優さんである。私が初めて観たのは「エンジェル」という作品で、デヴィット・ボレアナスさん主演だった。心を病んだ少女のような女性で…

生きる望み〜脳の進化は可能らしい

脳は生まれてから思春期くらいで完成して、後は神経細胞が脱落していく。良くないタンパク質とかがくっついてダメになるらしいんだけど、ともかく、加齢による現象は避けようがないと考えるしかない。 脳は謎だらけ。でも、最近はいろんな研究者が、脳はあな…

「大阪くらしの今昔館」〜かわらないもののすみか〜

「大阪くらしの今昔館」に行ってきた。 大坂の町がすっぽり再現された屋内の展示である。人が多くて私はカメラで撮影をしまくってて本当なら観光気分になってもいいのに、実はタイムスリップを味わってた。つまりはこの時代の息吹が感じられるような展示にな…

勇気をくれるおばあちゃん〜小説「平成猿蟹合戦図」から

まるで実在の人物のように、しばしば勇気をくれるおばあちゃんがいる。 小説「平成猿蟹合戦図」に出てくるサワおばあちゃんだ。調べたら96歳ってある。小説は群像劇で、登場人物はそれは魅力的なのだけど、サワさんは特別なのだ。 年下(もちろんご高齢)…

社会派小説の実写化ルート〜虚構を通してみえる現実

「悪貨」というドラマを観ている。最終回のあらすじを知りつつ。原作は島田雅彦氏。及川光博さんと黒木メイサさんに、なんとなくお気に入りの林遣都さん、なぜだかお気に入りの高橋克実さん。偏ったキャスト紹介である。 全てを背負わされてしまうミッチーの…