水がある限り金魚は泳ぐ

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高騰した野菜の、その後の展開

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 鍋の季節である。でもなかなか土鍋が出せない。というのは、材料を買えないからだ。白菜、大根が特に。

 2018年1月27日土曜日のNHK、関西のニュースより。大阪の中央卸売市場の情報である。

 

特に深刻なのが葉物野菜です。

 ▼九州や和歌山産などのダイコンが1キロあたりで去年の2.5倍の186円、▼四国や九州産などのレタスが1.9倍の380円、▼兵庫や愛知産などのキャベツが1.8倍の175円、▼四国や九州産などのハクサイが1.7倍の169円となっています。

 

 

 当然、台風や低温のためなのは理解してる。でもあんなに高値がついてたら手が出なくなる。そしてふと、売れてるのかな、と心配になる。

 頭に浮かぶのは、売れ残って「半額」シールが貼られた野菜だ。ちょっと萎れた葉物野菜がやっと買いやすくなる。または、高騰のときほど、半分の野菜、4分の1の野菜が増える。それでやっと買いやすくなる。

 

 野菜ナビからを見てると白菜の収穫量は、茨城県が26.38%、長野県が24.85%。3位の北海道が3.35%になる。農林水産省のデータを参照にしてるとある。細かい数字はともかくも、白菜の産地は二つの県で50%以上。レタスも長野茨城が多い。小松菜は埼玉茨城福岡。キャベツは愛知群馬(茨城も上位)。高い野菜を見繕って調べたら、産地が似てる気がしてきた。ということは、そこが打撃うけたら、もう、その年はあかんというわけだ。

 

 高騰しやすい野菜を新鮮な状態が安くすれたらビジネスになると考える人が当然いるだろうと思う。産地偽造も後をたたない。どんな野菜も1年中出回ってはいるから、もっと技術が進化するかもしれない、が、それはそれで、たぶんに怖い。クローン野菜とかね。

 

 前に読んだ本で、外国が日本の美味しい米や農作物を買ってる話があったのを思い出す。その国は飢餓を前提に対策を練っていて、日本の野菜で世界を牛耳ろうとしてたような。たぶん、小説だな。でも、本当にありそうな気もする。世界中で砂漠化は進んでいるし化石燃料ははいつかなくなるし、当然あると思っているものは有限なのである。

 

 対策を考えるべきか。でもその対策はあらぬ方向へ進みかねない。人間の口にいれるものだ、まちがった方向にすすんだら、空恐ろしいことになる。

 萎れた野菜が半額になる程度じゃないのである。