理屈で説明できないけど居座っている怪物のような
「だって、そーなるんやから止めようがないやん」
これは恋愛話をしていたときの友人の台詞。若かりし頃だ。
私の方は反撃するつもりもなく、この問いに勝手に自問自答していた。
自分が好きになったことで、他の人がめちゃめちゃ不幸になるっての、受け入れられるんか?恋愛って、めっちゃ、優先順位高そうやけど、幼い子供の将来とか奪う可能性、あるんやけど、そやからって、止められるんか?
ぐるんぐるん。
余談だが、まだ結婚して間もない頃、就職活動したら面接の人に「一人にしたら、浮気するかもよ」なんつーことを言われたなあ。言葉は違えど、何回かあったぞ。この話は家族にもしておいた。反応を見たかったからなのだ、うししし。
食べたい食べたい、どーしても食べたいと思うこともある。
飲みたい飲みたい、どーしても飲みたいと飲みたいもある。
特に、後から後悔するような状況んときに。案の定、後悔するのである。後悔しても得られるものがあるが、おなかの調子が悪くなったり、苦しかったり、サンザンなことは少なくない。
イラッ、となるのは、時に理由もなく。イライラは誰にでもある。明るく家族や友人に「やつあたりん」とジャレてしのぐこともある。本音は腹立っているかもだが、許してくれてることに感謝。
イラッ、ときて、起こる犯罪もある。
イラッ、を押さえ込み過ぎて、壊れる人格もある。
安易な方法を覚え、安易な方法しかできなくなることもある。そのうち、一歩一歩歩くことを忘れてしまい、何も進まなくて立ち往生。そうなるのが、恐ろしくて、お金をだしても、だし過ぎても解決せず、ただ漠然と安易な場所から離れられなくなることも。
ぐるんぐるん。
理屈で説明できないけど、居座って離れない怪物がいて、私に乗り移って、回りのことも大事なこともぶっちぎってしまいそうなときがある。
でも、なんだか許せてしまうこともある。我慢も悪くないときもある。怪物退治は簡単じゃないけれどね。
「だって、そーなるんやから止めようがないやん」
確かに、止められないこともあるかもしれない。
他人の気持ちになって、共感できることは結構、幅広いのである。