水がある限り金魚は泳ぐ

本と読書と映画とドラマ、そして雑文。

2013-01-01から1年間の記事一覧

僕たちはどうやって生きていけばいいのだろう。

土田世紀さんの短編集「ノーサンキューノーサンキュー」の一篇が忘れられない。 あらすじ/ギャンブル好きで無職の大山は、小学生の娘・織江とふたり暮らし。ある日、知人の警察官・蒜山の家に金を借りに行くが、彼は妻と死別して独り身であるにもかかわらず…

「社会性」と「命」との相関関係。

道路の真ん中を、悠然と歩く年配の男性がいた。車の量は多くはないが、まるでないわけもない。オッカナビックリで、路肩によりながら男性を避けていく車。道路の真ん中を歩くのには、それなりの事情があるかもしれないが、命あっての物種、見る側はドキドキ…

「模倣の殺意」は得した気分になれる作品。

被害者の名前から推測できることは多い。いや、登場人物の名前からも。海外ドラマの吹き替えを聞いていると、大物声優さんぽければ、何かに関わっているとみて大方間違いない。 登場人物が多くバラバラに動いているから、性格が際立っている。その性格のピー…

「自己紹介 あなたへ30の質問」に回答!

「自己紹介 あなたへ30の質問」 01. みんなから何て呼ばれてる? 目がかまぼこ。 02. 自分の自慢できるところは? 目がかまぼこなので親しみやすいらしい。 03. 自分の弱点は? 目がかまぼこなのでなめられやすい。 04. 自分の口癖は? おもしろい! 05. 持…

がんばっていると報告できることが嬉しいよ。

今週のお題「私のお父さん」 実家に行ったとき、父が、突然聞いてきた。 「おまえまだ、あそこの仕事してるんか?」 あそことは、父が昔、仕事をしていたらしい大手の企業である。父と私の職種は違い、正確には、あそこ、は、私の取引先と同じではない。だが…

約3%くらいは立ち直るための方法を考えてみた。

快晴に比べたら雨が降ってるとどうも、やれることも制限される。制限されると自由を失い、何もできないことから無力感を引っ張り出し、それが自分の無能さにつながる。負のスパイラルって一人で抱え込むから、抜け出せなくなるような気がする。 テンション上…

デザイナーという職業が死滅したかもしれない話

天王寺区役所ホームページには、ことの経緯がわかる資料がまだアップされていた。当り前ではあるが、なぜだかホッとする。3年は資料をアップしてるっぽいけど、やろうと思えば削除できる。「問題」は隠そうとするものだ。隠して風化するのを待つことをほとぼ…

「根の深い木」〜「読み書き」は出来て当り前じゃないということ。

「識字」は、リテラシー(literacy)の訳語と言われているそうである。そのまま訳せば「読み書きの能力」。この識字に「率」をつけた統計がある。「国別の識字率」。初等教育を終えた年齢、15歳以上の人口について定義される。国と第一言語がほとんど一致し…

ダウンタウンのクイズネタ漫才を保存版にする試み。

松本人志氏、浜田雅功氏の「ダウンタウン」。未だ色褪せないあのネタの漫才が、動画で見れる。 http://youtu.be/aYo976t8OEI 松本氏のクイズの出題は「さてどうでしょう?」 浜田氏の激しいツッコミが唯一の答えのない設問に炸裂する。答えはあるかもしれな…

「銀河ヒッチハイク・ガイド」日常はセコいから宇宙規模の考え方は実用に向かん。

5年前からお役所には、地球を潰すと掲示してあったらしいのである。そのお役所は、市役所でも県庁でも国会でもなくて、宇宙の全てを統括するお役所。 「銀河ヒッチハイク・ガイド」サイエンスフィクションである。 木を見て森をみろ、大局を見ろ、小さい悩…

「世界一幸福な国」になるためのキーワード。

何がしたい?のかと問いかけてみるがいい。自分自身に。 ものすごくボンヤリとだけど、メンタルを健康にするヒントを考えてみたい。だって本当に、私も含めてみんな、心が弱ってきていると思うんだ。素直に表現すると悔しいけれど、体のトレーニングって調べ…

不快感を覚えるという反応。

冗談が冗談にならないときはある。映画や小説だと主人公が何を言っても後から「正しい見解」が説明され、時には感動さえ覚えることもあるのだけど、現実はそうはいかない。発言は「取り違える」ことがいくらでも出来るのだ。 しかも能動的に。 弁護士という…

正義か悪かの境界線で。

「メンタリスト」@サイモン・ベーカー。主人公、パトリック・ジェーンは、皮肉屋は暴露屋で嘘つきだけど、結局のところ、言いたくないことは絶対言わない。そして、自分が大切に思う人のためなら、どんなブラックな所業も厭わない。自分だけが悪者になって…

「オードリー」ウォッチング

テレビで初めて観る漫才コンビの話芸が始まる。おもしろいかおもしろくないか、瞬時に観る者は判断なんかしちゃう。顔を観るのか、声を観るのか、一発目は話芸そのものじゃなかったりする。そもそも漫才ってトータルな話芸なんだろうけどね。 春日俊影氏がゆ…

黒く染まりゆく路上に戦慄する。

昔見たテレビ番組の局アナが街をレポートする企画である。道を歩く人のマナーの悪さを警告するものだった。ベテランの局アナが、ゆっくりと足下を見ながら歩いていた。ドス黒く染まった道路は血痕のように丸く重なりあっている。 黒い黒い黒い黒黒黒黒黒黒黒…

お金なんてタダの紙切れじゃん、ベイベー!

贅沢になれきった小さな王国の王様は、ついに国を滅ぼそうとしてた(あ、舞台はファンタジーな感じでね。実写じゃないっすよ)。 そんなシチュエーションがあったら大国の魔の手がやってくんのは常道ってもんさ。銀行屋と名乗る使者が、王様に渡したのは、た…

誰もが偉大な所業を成し遂げている。

名優同士のさりげないシーン。アクション場面に迫力のあるドラマなのに、暖炉の前で初老の俳優がエー感じ対話していた。 一人は、主人公の兄弟を男手一つで育てあげた父親。 一人は、本物の天才である主人公の弟の師であり友になった大学教授。 父親はまばゆ…

ささやかな違いは群衆の中でも輝く

自分の車って、大きなサービスエリアの中で探すの、大変じゃないっすか。 そんなことねー、という方はいると思う。カスタムメイドだぜい、こだわりだぜい、ぬいぐるみぶらさがってるぜい、いつもワンコが留守番してるぜい、助手席にクッションおいてるぜい。…

かよわき捜査官の耳ひっぱり

とある男女の捜査官が活躍する「海外ドラマ」を観てたら・・・。 「あいたたた!」 男の捜査官の一言にむかついた女の捜査官が彼の耳を引っ張ったのである。恋愛には至ってないバディ(相棒)もの的なおふざけな、なんだか笑っちゃう微笑ましい光景って奴。 …

首もとのお洒落が首を絞める。

首もとのお洒落をしようとして、タオルマフラー(ミニ)というのを買ってみた。買った場所もついでに自慢しておくと、愛媛の観光事務所みたいなところ。そお、今治タオルが開発した商品だ。 エンジ系の服なのでエンジ系のタオル。大理石(言い過ぎ)チックな…