水がある限り金魚は泳ぐ

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ダウンタウンのクイズネタ漫才を保存版にする試み。

 松本人志氏、浜田雅功氏の「ダウンタウン」。未だ色褪せないあのネタの漫才が、動画で見れる。

http://youtu.be/aYo976t8OEI

 松本氏のクイズの出題は「さてどうでしょう?」

 浜田氏の激しいツッコミが唯一の答えのない設問に炸裂する。答えはあるかもしれないが正解を確かめる術がない出題ともいえる。芸人さんが解答者席に座った場合、正解や不正解以外にも「ボケ」という解答ジャンルがあるから、浜田氏の場合「ツッコミ」というジャンルも解答と見なされるようなのだ。クイズはどんどん進行する。

 

 なんとなく、2013年現在に思い浮かぶ漫才師さんと若いダウンタウンと同じ舞台に立って欲しくなった。

 最初に浮かんだのは「笑い飯」。不条理なWボケ、Wツッコミ。年末の漫才番組で見せたベストのネタで舞台にたってもらう。「ブラックマヨネーズ」にはエネルギッシュにマイナス思考のネタで場を席巻してもらい、「サンドウィッチマン」には本気の漫才を見せていただく。他にも何組かの芸人さんが浮かび、その全てが、油の乗りまくった漫才を披露していただく舞台である。

 

 そんな豪華な舞台の一番最後に、若い松本人志氏、浜田雅功氏の「ダウンタウン」が登場したとき、それまでの漫才師さんたちは、吹き飛んでしまわないだろうか。

 素晴らしい漫才は、「教科書」、価値ある漫才は「歴史」になる。ダウンタウンの過去の漫才は、「あのときの二人を超えられてるか」とある種の「メルクマール」だと思う。いつの時代にもそんなメルクマールはある。楽しむ私たちは、目を肥やす基準としてメルクマールとして、若き日のダウンタウンの漫才を想定する。だからダウンタウンの漫才は保存版なのだ。時に、クイズネタ。昨今の漫才コントを競う番組の演者たちは、あの爆発力や技術を乗り越えているだろうかと意地悪く思えばいい。どんな芸もいいとこある、個人的にも好き嫌いある。でも、比べられる物は保存版なのである。

 

 そうそう、個人的な趣味として。風呂やに行って「さあどうでしょう」という設問に「そら、さっぱりしたんとちゃうんか」と言った浜田氏のリアクションが大好きである。正解!