水がある限り金魚は泳ぐ

本と読書と映画とドラマ、そして雑文。

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教授は学生に語った、「旅」は季節を感じるべきだと。

今週のお題「2013年、夏の予定」

 もうかなり昔になる。旅を考えるシーズンになると思い出す大学時代の教授の言葉がある。破天荒な発言が多々ある方だったが、常に自分の思考の枠組みから出られるようにと、私たちに教えてくれていたような気がする。いや、穿ちすぎか?

 夏だったか冬だったか記憶はおぼろげ、長期の休みの前に彼が学生に言ったのは、おおよそ、こんなことだ。

「楽しい旅の仕方を教えてあげよう。夏はおもいきり暑いところへ、冬はおもいきり寒いところへ行けばいいよ」

 当然、学生は「えええええ」とブーたれる。だが真意はちゃんとあった。

「暑い時に暑いところへ行けば、涼しむための知恵や工夫を体験できるだろう。寒い時も同じ。せっかく四季があるんだから、それを楽しんできなさい」

 避暑なんてもったいない。暑さを実感し、暑さに負けぬための食べものを現地で食べ、時には暑さを吹っ飛ばすイベントなんかも見てくればいい。人から人へ受け継がれた知恵や知識、その土地に住むからこそ生まれた考え方全てを一番実感できる時期に、体験してくればいい。冬もまた同じ。

 

 旅を考える季節になると、教授の言葉をふと、思い出す。実践できているとは言いがたいが、今年の夏もきっと旅先で思うのだ。この暑さは、大阪の暑さとどこか違うと。山に囲まれているから、標高が高いから、太陽を高く感じるから、ビルが少ないから、扇風機が多いから、大きなことから身近なことまで実感する。

 それが、今年の夏の予定である。