水がある限り金魚は泳ぐ

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色彩レシピ〜色のセンスとはいいますが色って科学だと思ってる

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 色はそもそも波長だと思って考えると色付けはラクである。

 無数にある絵の具のようなものだと考えると色付けは途端に雲をつかむようになる。

 専門的ではないです。言葉足らず、ご容赦を。

 

 基本は、光の三原色。赤、緑、青。つまり、R、G、B。赤色系の紙面に同系色以外で合わせるには、緑、青になる。青が嫌なら緑、緑が嫌なら青。

 

 逆に赤っぽいのが嫌なら青を足す。これはC、M、Y、K。つまり光の三原色のRは、マゼンタとイエローから出来ている。だから、赤に使われない色、シアンを足すと赤から遠ざかるのである。緑っぽいのならマゼンタ、青っぽいのならイエロー。

 

 この応用で、赤は赤でもよりピンクに見えるようにするには、マゼンタとイエローのマゼンタの割合を多いめに。オレンジに見えるようにするなら、イエローの割合を多い目に。青は、シアンとマゼンタの割合の違いで青紫と赤紫になる。緑は緑と黄緑になる。

 

 2色の混合である光の三原色だが、色料は減色混合なので混ぜれば混ぜるほど濁る。だがこの濁りは、渋い色を作り出す。Rは、マゼンタとイエローから出来ているがそこにシアンを少量混ぜればエンジになる。割合を変えれば、ワインレッドになる。金色に近い黄土色は、イエローに、シアンとマゼンタを少量混ぜる。シアンとマゼンタの割合で黄土色は多彩に表現できる。

 

 つまりは、色相環のまあるい輪を思い出せばいい。または可視光線のグラデーション。色は常にあの図の中にある。

 

 デザインの職についたら、的確に迅速に色を見極めなくてはならないが、センスがよくて回転のはやいクライアントなら、デザイナーなんていらないくらい色のイメージを持ってるものだと最近思うようにしている。基本、色は科学なのだ。

 だが紙面構成をしながら色を考えたり、テーマを絞ったり、お客様の意向を組んだりそれらが出来てこそお金をもらえる職業にデザイナーはなるのだと常に、思っておきたいと思う。

 

 

横っ面ひっぱたく気なんだ、元首相は。〜原発ゼロ運動

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 小泉純一郎元首相が、細川護煕元首相の東京都知事選挙でタッグを組んていたのは記憶に新しい。その選挙は、桝添氏が当選し、私的な金銭問題で辞職するという結果だった。だが落選したはずの元首相側はなおも気炎を吐いている。細川氏のHPには、原発0に向けた取り組みが掲載されているし、その上に、一挙手一投足が大きな注目を集める小泉氏は、トモダチ作戦における被爆者の基金設立に向けて動き出した。

小泉元首相が基金設立〜トモダチ作戦で被ばく兵士支援 - YouTube

 私の、このニュースの第一印象は「横っ面ひっぱたく気なんだ、この元首相は」、だった。勝手な想像なんだけど、日本国内で何やっても動かず、耳目を集めた東京都知事選でも分厚い様々な壁に阻まれ、ついに、アメリカや世界を巻き込むつもりかも知れないなあ、と。

 今現在で、東京電力トモダチ作戦に従事し被爆した方々との裁判は係争中とのこと、これはお役所が動かない大きな理由になっている。

 

 体制はカッチカッチで、少数の力で何やっても動かないと思われがちだ。ほころびが出そうなら、大急ぎで繕うシステムがあるのだろう。だが、元首相は、正面からではなく、別のルートから切り崩す道を選んだ。正攻法で通じないのなら、守りが薄い方へ。注目度は低いかもしれないが、見過ごすわけにはいかないというところへ誘導しようとしている。一手でも早く手を打ち、偽善ではなく、本気だと示そうと時期を見極めてようとしている気がする。

 

小泉純一郎元首相が原発ゼロ運動を始めた理由 - ログミー

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励ます側の言い分

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 昨日、励ます側にいた。

 客観的に言葉を探そうと努め、それでも熱くなり、熱くなりすぎないように気持ちを冷まそうに心がける。心に響きそうな論理を探す。

 励まされる側の方が切羽詰まっているイメージもあるが、ここで励ましておかないとズルズル泥沼に陥る可能性があるから、励ましたのが本音だ。

 

 スポーツの試合において、監督やコーチがタイムをとり、選手にアドバイスをするのも似たようなものだろうか。選手はプレイに精一杯で全体が見えていない。相手チームも含め試合全体を俯瞰できる位置にいるコーチは勝機を見いだし、それを、選手に伝え、最後に、それが実現可能であるように話しているはずだ。

 

 励ます側も励まされる側も、成功するかどうかはわからない。

 だが、励ます側は、このままだと試合に負ける可能がが高くなると判断して選手たちを励ますのである。

 選手よりも先に、敗者になる予感を感じ、そうならないように手を打つために。

 

 励ます側は励まされるよりも余裕に見えるかも知れない。だが、なんとか軌道修正ができないかと、思案し、言葉を選ぶ。

 

 この国は、いくつかの大きな震災に見舞われ、台風の被害も少なくない。そのうち一つは、直接的ではなくても、間近に感じたものでもある。

 励ますことしか出来ないときもある。だが、励ますのもまた、力の一つのハズだ。

 

味ごはん天国

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 味ごはん、とは、かやくごはんのことである。

 かやくごはんのかやく、とは「加薬」ということで、野菜、きのこ、肉、練り物、こんにゃく、が、細かく刻まれ入っている。見た目は似たような感じだが、人参が、彩り程度だったり、1本まるっと入っている日もある。ごぼうやレンコンといった根菜類中心だったり、さつまいもが入ったりといったり、100円ほどの水煮の豆が入ることも。

 白だしベースの和風味のときは、ひじきが定番

 コンソメ、ブイヨンの洋風味のときは、コンソメ、ブイヨンベース。

 

 時にはカレー風味。カニかまぼこをほぐしていれてかに風味。たこ入れてたこ飯風。たこは、たこ入り天ぷら(練り物)で代用も。しょうがをチューブから適量、ごま油多い目、洋風味なら、ハーブや、オリーブオイル。バターを少し入れていたことも。

 

 具材の多い少ない、調味料の多い少ないで、同じものは二度と無い。

 

 もっと言えば、同じ人参でも、甘さが違う。料理することが出来ず、古くなった具材もあれば、買ってすぐ料理できて、しかも、新鮮な具材の場合も味は違う。

 

 なんとも無限大。

 

 最近は時間短縮バージョンで、具材を少し減らすことも。ただ、出来上がってみると、そんなに普通と遜色ないほど、具材たっぷりなことも。手際がよくなって来ているかも知れない。そして、新しい味がまた生まれたのかも知れないと思う。

 

 味ごはんの味は、いつも何か違う。同じように、毎日もいつも何か違うのだ。

あのときのように倹約する生き方

 

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 モノの価格設定というのは、価値が認められるものならば買えるではないか、というものにされていることが多い。

 あと100円。

 それで100円以上の価値があるなら100円だすことは損ではない。まるで、消費者のためにあるような価格設定なのだが、100円の出費が一定の期間内で1万回あれば、100万円の売上なのである。

 

 実家暮らしではあったが、昼の事務職で月収8万円の中から夜間の大学の授業料や教材費やらの費用を捻出し、もちろん、ある程度の日常生活で出費し、しかも、夢でもあった中国旅行へ行くためのお金を貯めながら生活していた頃があった。大学の授業料は、昼の大学よりは格段に安かったが、余裕のある生活ができたはずはない。ただ、ひとつ、言い添えておくと、家庭の事情よりも自分に課したところが大きくはあった。それでも、使える知恵は使いまくって、なおも、ユースホステルと周遊切符を使って格安旅行もしていた(それが可能でもあった)。大学の連中も、似たようなものだったし、大学のある町もそれを受け入れてくれていた。思い出せば、楽しかった、という記憶がある。

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どこから提供された情報を私たちは見ているのか。〜SMAP騒動と戦争の可能性〜

 2016年1月18日のスマスマ。率直な違和感は、キムタクさんがセンターなことや中居さんが4番目に発言したことではない。

「この人たちはもっと、演技が上手いはずなのに」

 ということである。

 演技であるか否か、本音の発言か台本があるか、はたまた報道されているような事務所サイドの要望が故の演出なのか、追求したいとか、善悪のレッテルを貼りたいとか言う気持ちはない。SMAPさん参加のエンタメに幾度楽しませてもらったかわからないので、彼らが嫌いよりは、好きの方が針が振れている。おまけに、中立の意見を心がけられるほどの意見もない。ただ、単純に、「この人たちはもっと、演技が上手いはずなのに」と思ったのである。

 キーワードとなる、木村さん、草彅さんのコトバから読み解けるストーリーがある。だが表情やセリフ回しから伏線を回収するような説得力がなく、多くの方の反応と同じようにモヤモヤする。見る側にそういう反応をさせる映画は存在するし、俳優達は見事に演技して私たちを物語りの世界にいざなってくれる。アクションができるのに、できないフリをしている序盤、人生を変える事件と良き師に巡り会い、終盤戦、素晴らしいアクションで見る側を爽快にしてくれる。優れた俳優は、善悪も上手下手も違和感なく表現する。SMAPさんは充分にそれができる力をお持ちなはずなのに、その力が発揮されていない気だけが、ただ、した。

 

 とりもなおさず、私にとっては笑ったり泣いたり、人生を楽しくさせてくれたSMAPさん、ということ以上にSMAPさんに対して何かを思うつもりはない。その実績があるからこそ、「この人たちはもっと、演技が上手いはずなのに」とも思った。2016年1月18日に、演技が見たかったわけでもないのだけれども。

 

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「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の鑑賞をしたんですけどね。

 「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の鑑賞をしたんですけどね。

 この場合「ですけどね」ってつけるところが個人的なこだわりだったりする。「おもしろかったんですけどね」「全然否定的じゃないんですけどね」。

 実写版の「進撃の巨人」の方は、「ですけどね」はいらないから、振り子が振り切れているわけだが、スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の方は「・・・」がついてしまう。

 

 だってね、続きはみたいわけっす。

 でもね。

 炭素冷凍されたハン・ソロの映像に衝撃を受け、次の公開いつなん?とたまらん気持ちになったほどじゃないかもーって。

 

 そそ、「スターウォーズ」はシンプルにオモシロイ映画の代名詞なのだと気づく。ファン層も広く、ハズレがなくて、好きな登場人物がそこそこ見つけられる、なんだかディズニー的な映画。今回ディズニーが40億ドルでルーカスフィルムを買収したと伝えられているけれど、スターウォーズ」は、もともと、ワクワクできて、雑談のネタにもできて、グッズも買えて、独自のこだわりをつくり堪能もできる、オモシロイ映画というジャンルのトップクラスだということだと思うのだ。

 

 2016 1月18日の「SMAP×SMAP」(スマスマ)は緊急生放送があった。SMAPさんは解散騒動をもってして、たくさんの人に影響を与えている芸能人の代名詞として認知されたと思う。歌手とか役者とかそういうカテゴリじゃないのだ。同じように、「スターウォーズ」はもはや代名詞なのだと「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を観て思い知らされた気がする。

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