水がある限り金魚は泳ぐ

本と読書と映画とドラマ、そして雑文。

転ばぬように歩こう。〜雪が降ったアスファルトの道で

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 この町で雪が降るのは珍しい。

 22時を回って降り立った最寄駅、アーチ状の橋が歩きにくい。ゆっくり小さく歩こうかと思ったが、かかとからつま先へ重心移動しながらいつも通り歩くことにした。結構、普通に進む。自転車を押して進む人とすれちがう。

 転ばないで家に帰ろう。

 転んだって平気だ。でも、転ばないように歩けば、普段通り家でくつろげる。でも転んだらお風呂だって入りにくい。下手に転んだら骨が折れるかもしれない。転ぶと転ばないで大違いだ。

 スマホで、おそらく家の方に「雪が降って歩きにくい」と説明してるのが耳に入る。スマホに気をとられて、転ばないでね、と思った。道ゆく人にも転ばないでね、と思った。転んだっていいけど、転ばないように歩くことはできるから。いつもより少し気を使って、地面を意識して歩けばいい。

 途中のコンビニにある公衆電話で、帰りが23時半になるそうな連れ合いに電話をかける。電話の理由は転ばないでねと伝えること。1秒の油断で転ぶかもしれないのだ。

 

 そういえば、初めて入る温泉では、表示に段差があると書いていても油断してよろけてしまうことがある。周りに迷惑かけて謝って、「今日はこのお風呂初めて」と言い訳したりして。油断大敵。

 

 この町に雪が降るんだから、たくさんの人が凍った道を歩いているはずだ。

 みなさん、転ばないでください、と祈る。

 そうして私はなんとか転ばず家路に着いたのである。

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