水がある限り金魚は泳ぐ

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「自主退学」「終わりに見た街」「リラックス」未来を見通した3つのTVドラマ

 過去に放送されたTVドラマの話である。大げさじゃないほど、スゴい俳優さんがでているのである。あの大物脚本家さんのもある。賞をとった作品もある。「終わりに見た街」「リラックス」は、放送ライブラリーで視聴可能である。

  たまたま、私個人が未だに記憶している作品。だが、今のリアルな社会問題がスッポリ当てはまるような気がしてる。

 

「自主退学」主演:タモリ 

 自主退学の定義は、生徒本人や保護者が学校を辞めること。学校側が関知することのない退学のはずが、学校側が問題のある生徒が学校を辞めるように、いわば、お膳立てする退学として、このドラマでは「自主退学」が用いられる。さまざまな二元論的対立があるが、答え何ぞでるはずもない。学校現場の問題は、外からでは見えないものも多いのだ(個人的には私は少しだけわかるポジションにいる)。ただ、キレイで美しく見えるもののがあったとしても、その自浄のために悲劇があった可能性は含んでおくべきだと思う。

●●●自主退学(以前、私が書いたこの作品に関する文章です)

高校「退学」と子どもの学習権(憲法26条)│第7回│マガジン9

 

 

「終わりに見た街」主演:細川俊之

 山田太一原作脚本のドラマ。後に中井貴一主演でリメイク。初見のときは、ただただ、物語に引き込まれただけだったけど、前述の放送ライブラリーで再度見直したとき、「普通の人」がタイムトラベルをして人類の未来とその未来に至った原因を見ちゃう話だと自分なりに理解した。「普通の人」が見る、ってのがキモなのだ。細川版のラストシーンは、中井版に比べて、ビジュアルのインパクトが強い(苦手な方は無理かもしれない)。終わりになる前に、やらないといけないことがあることを、伝えるための作品だと思う。こうなってはヤバいので、今のうちに、だ。

広島平和記念資料館

NHK 平和アーカイブス

 

 

 

「リラックス〜松原克己の日常生活」主演:江守徹

 とても評価の高い作品と知ったのは後から。心が壊れるってのはこういうことなのかと、、ドキュメンタリー手法もあってか、伝わりやすい作品。また、個人的には、「リラックス」というのも「ストレス」につながる可能性があることも感じた。どやってリラックスしたら・・・・と、悩まなければならない無限のスパイラル。このドラマが放送された時よりも、現代はもっと複雑怪奇になり、逆に、人の心は可笑しな耐性を帯びてきている気がする。

みんなのメンタルヘルス|厚生労働省

ストレスマウンテン

(ストレス蓄積度がわかるwebサービス。神戸市こころの健康センター)