水がある限り金魚は泳ぐ

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「101回めふ乃寄席」落語を愉しんできた!

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 「101回めふ乃寄席」に行ってきた。14時開演、当日受付で。でも空いてたわけじゃない。満員御礼。運が良かったかもである。

 会場の「めふの間」がある「ピピアめふ」は商業・住宅・公益施設とある通り、今日は1995年の阪神・淡路大震災に関わる写真展示をあった。

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   それに、2スクリーンの映画館「シネピピア」の待合にはズラッと映画ポスターが並び、書棚にはギッシリと映画関係の書籍が。写真撮ってきたけど、話が寄席からずれそうなので、ここで紹介は終わっておこう。

 

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 落語家さんご本人による「錣(しころ)打ち」で開場である。しころ打ち、調べたけど、見たままのしかわからなかった。賑やかで楽しい。

  14時ちょうどに始まって、桂白鹿さん、登場。4年目、桂文福さんの門下(師匠は別の方)でインドのトイレでのエピソードで会場が湧く。落語に慣れてない私も入りやすい喋り方をされていたが、題目「煮売屋」になると、落語家さんモードで登場人物の口調に変わる。煮売屋に置いてあるお酒は、むらさめ、じきさめ、とにかく、村でたら、すぐ冷めるお酒のみである。

 二人目は、明石の公園で「桂阿か枝さんて知ってますか」と聞かれたことのある、桂阿か枝さん。エピソードトークもかなり面白かったけど、その後、「蝦蟇の油」の油売り口上で、切れ味抜群の刀で紙を切る所作に唸ってしまった。そして酔っ払ってからのはちゃめちゃ口上に会場、笑いが大きくなる。

 三人目は、林家染左さん。手慣れたしゃべくりにすぐ巻き込まれる。朝の連続テレビ小説わろてんか」の落語指導をされてるとのこと。入場時にいただいたチラシに名前がちらほら、精力的に活動されてるようだ。江戸のお金の単位の説明がイントロであったから内容がわかりやすかった「人形買い」、しかも登場人物が多いのに内容もわかりやすい。満足満足。

 四人目、仲入り後に、林屋竹丸さん登場。創作落語広岡浅子奮闘記」。男勝りで、前向きで生き生きとした広岡浅子さんが笑いを交えて紹介される。朝の連続テレビ小説「あさが来た」にも出演経験ありの竹丸さん、ネタも細かく聞き応えある。笑わしてもらったけど、どちらかというとお話を聞いている気分の方が大きい。広岡浅子さん、詳しくないけど、落語の中で人々はとても生き生きとしてるから、浅子さんのような題材はぴったりと思えてた。

 

 1月恒例のお楽しみ抽選会では、奇妙なことが起こった。当日券を買ったとき、一人1枚のはずが、私には2枚重なってやってきた。すぐに1枚戻したのだけど、戻した方の1枚に書かれていた番号が、お楽しみ抽選会の当選番号になっていた。こういうことよくあるのだ。福引で強引に横入りされて、その人に特等が当たったり。もう、悔しいとか思わない。抽選会そのものも落語家さんたちの進行で、楽しませてもらったから十分なのである。

 

 落語はもともと、落語が詳しい人だけのものじゃないのだ。だから私も十分楽しかった。心がホコホコ、暖まった。