水がある限り金魚は泳ぐ

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お金のやりくり、他でなんとかするの「闇」

 消費税がアップするときに、それを利用した不正に関しては摘発するようなことをニュースで言っていたのを今も覚えている。そして、やっと、ニュースがでてきた。

スーパーホテルに勧告=消費増税分不払い

公取委2017年02月22日 17時45分 時事通信

 国内に100店舗以上を展開する「スーパーホテル」(大阪市西区)が、消費増税後に業務委託料などの増税分を支払わない「買いたたき」をしていたとして、公正取引委員会は22日、消費税転嫁対策特別措置法に基づき不払い分の支払いと再発防止を勧告した。 公取委によると、同社は2014年4月の消費増税後、計約100の事業者に対し、支配人業務や顧問業務の委託料などの増税分計約6500万円を支払っていなかった。うち約510万円は既に支払い、残りも近く支払う意向を示している。 スーパーホテルは「勧告を真摯(しんし)に受け止め、是正していく」とコメントした。  

 

 支出があれば、他でなんとかする。この節約志向にも闇がある。

 さっき私も仕事で、似たようなことを考えた。そして黙っていることに決める。できるだけ良心的に誠意をもって、関係のないところに影響を与えないように気をつかいながら。でも、損は他でなんとかしないとどこかでかぶることになる。

 

 お金の数字は最初の設定による。でも、その設定からでたマイナスはどこでかぶるのか。仕事は発注先から下へ下へと流れる。どこで止める?止めた上で、費用をきっちり含めた金額を設定するのは賢いことか、それとも価格を下げる努力をし続けてやばい風潮を助長するだけは悪なのか。

 

 ささやかながらもビジネスの金勘定をする身としては、損も得もあいまいにして、動き続けるしかない。

 

 そして、消費者として買い物をするとき、1円でも安いところを考え、その価格がはじきだされるにあたり、誰が儲け、誰が泣いているかを、気づきながらも、見て見ぬふりをしているのだ。「闇」だな、これは。