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「進撃の巨人」11巻〜クオリティを維持し続ける心意気にワクワク。

 「進撃の巨人」11巻、発売日当日に購入、即座に読破。

 正直、ワクワクした。物語や絵だけじゃない。

 作家さんご本人が想像する以上に作品が売れたのにも関わらず、作品のクオリティが維持されていることに、だ。人気者になれば、それだけ仕事は過酷になる。要求も期待も大きくなる。そんなハードルを飛び越えて、出て来た11巻、作家さんの心意気に拍手喝采したくなった。

 

 大作映画は、それゆえに、登場人物の性格が希薄になりやすい。大作映画に匹敵するスケール感が「進撃の巨人」にはあるにも関わらず、登場人物の心象風景が細やかに描かれている。今回もエレンが、実は巨人でもあったライナーへの心情に、ページが割いてある。

 私個人は、サシャやハンジといったキャラもしっかりたっているのがツボだったりする。脇役にも、ぬかりない。

 だが、登場人物をしっかり描いていることは、他の漫画に対する賞賛と同じになるのである。

 

 他の作品にはない、「進撃の巨人」のワクワクを記しておきたい。

  具体的には、コマ割り、なのである。

 

 私の職業でもあるグラフィックデザインは、誌面をただ装飾することではない。誌面をどう分割するかを考えるのがデザイン、というのは、デザイナーの先輩の受け売りだが、まさしく、そうである。原稿という制約があるが、ある種の大胆さが要求される部分でもある。

 そして、大勢が戦う、時代劇のクライマックスの場面でも、入り乱れる人の中、誰がどの位置にいるのか、を観る者に伝えられる絵づくりが求められる。人が多く、アクションがカッコいいだけでは、伝わらない緻密さが要求される。

 

 事細かにこのページがあーだこーだーをやりそうなのは自己満足になるので、端折ることにする。個人的であろうがなかろうが、いいと思うデザインや映画にワクワクできるから、同じく、「進撃の巨人」11巻にはワクワクさせられた。

 

 そう、くるか。

 

 「進撃の巨人」は演出のクオリティで、観る者をワクワクさせてくれようとしているのだ。まだいける、まだ高みへと、作品を上げる気なのだ。

 

 余談である。

 同じように、こんなに売れてるのに、クオリティを下げない気か、と驚かされた記憶がある。老若男女多くの人に愛される「ワンピース」である。今もなお、作家さんが走り続けていることに、心配さえしてしまうのだが。

 

 何もないところから何かを産み出すのは、どんなものでも命を削ることに等しい部分はある。それでも、物語は、それを紡ぐ作家さんという「人間」とは別次元で読む側は楽しむべきだ。

 11巻、本当に、ワクワクしたのである。

 

 

 

 

 

 

 「進撃の巨人」作家さんのブログ、初期の分。

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