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水がある限り金魚は泳ぐ

本と読書と映画とドラマ、そして雑文。

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Googleとソニーの本に「夫婦」の物語をみた。

雑文

 「グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた」という本を読んだ。辻野晃一郎さん著。

 

辻野 晃一郎(つじの こういちろう)

1957年福岡県北九州市生まれ。84年に慶応義塾大学大学院工学研究科卒業、ソニー入社。同社の海外留学制度により渡米、88年カリフォルニア工科大学大学院電気工学科修了。VAIO、ホームビデオ等のカンパニープレジデントを歴任後、2006年にソニー退社。翌年グーグル入社、その後グーグル日本法人代表取締役社長に就任する。10年に同社を辞し、アレックス株式会社を創業。現在、早稲田大学商学学術院客員教授、KLab株式会社およびAOI Pro. 社外取締役を兼任。著作『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』(新潮社/2010年)も話題に。

アレックス株式会社:http://www.alex-x.com/

オフィシャルブログ「Don't worry, Be happy」:http://koichiro-tsujino.blogspot.jp/

http://jp.navi.linkedin.com/interview/startup_vol12/

 

 

 

  ビジネス書にはときどき手を出してしまう。結構興味深く読ませていただいたりした。実際、大きな組織の前線にいて感じられたことは、それより大きなものの縮図だから考えさせられることも多い。私個人、「問題」は意識しないと「問題」にならない、と思ってるから、「問題」をみないふりしたらラク、という意識は持ってるつもりだ。持っていてもままならないのが人間なわけだけど。

 ソニーやグーグルの話もちゃんと読めたと思ってはいるが、何故か頭に残るのは、辻野氏がソニーからアメリカに留学していた時代のことである。うろ覚えだが、奥様とのエピソードである。

 まず、慣れない海外暮らしで奥様がまいってしまわれた。辻野氏はそれに気づき、対話した。奥様は辛さを吐き出された。ここまではざっくりでいい。興味深いのはここから。

 奥様の辛さは、忙しすぎる旦那さんとの会話もなく、慣れぬ海外で一人ぼっちなことだった。だが、辻野氏の気づき以降、どうやら奥様は、ご近所などで自分の居場所を作り始めたようである。体にもある、自己修復機能、心にもちゃんとあるんだ、と思う。で、辻野氏も、時間を決めて奥様と過ごすひとときをつくられたようである。

 まず、奥様の心の自己修復機能がブラボーだった。関係性の中には甘えはつきものだが、彼女は辻野氏の気づきをきっかけに、行動を始めたんじゃないか、と思ったりする。あ、めっちゃ、想像ね。立ち止まって、しんどい気持ちの中にいては、旦那の留学もうまくいかない、何よりも今を台無しにしてしまう。じゃあ、一歩歩いてみよう、扉を開いてみよう、と。

 もし辻野氏の気づきがないままに自己修復機能を奥様が発揮したら、夫婦の関係性には影響はでなかったと思う。また、忙しい中でも、2人で一緒にいる時間を生み出そうとしたか、否かでも、未来はずいぶん違っていたように思う。

 

 グーグルとソニーの本であるが、それらの経験が活字になったのは、そんな夫婦の物語があってこそ、のような気がする。

 

 

 

 

 

 

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