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水がある限り金魚は泳ぐ

本と読書と映画とドラマ、そして雑文。

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「ディファイアンス」〜カッコいいダニエル・クレイグとゴッタ煮の共同体

 「スカイホール」でカッコいいダニエル・クレイグさんを観たのだけど、007以外の役柄でもやっぱりカッコよかったな。ああ、ホレボレ〜。いつぞや、めずらしいと言われているダニエル・クレイグさんのインタビューを「ビッグイシュー」で読んだのを思い出す。

 それはさておき、「ラストサムライエドワード・ズウィック監督作品。前評判とか全然知らないままに観たのに、見やすい映画になってる。安全に日常を壊さずに生活することと、生きるために必死で働きながら森で自由に暮らすこと、どっちにするか、の言及はあるけれども、深くは議論なし。主人公は葛藤するけど、決断はソッコー。グズグス言ってる時間はない。

第二次世界大戦時のナチス・ドイツ占領下でのポーランドにおけるビエルスキ兄弟ユダヤ人救出を描いたネハマ・テクの小説『ディファイアンス ヒトラーと闘った3兄弟』(武田ランダムハウスジャパン、2009年)を、エドワード・ズウィックが映画化。

基本的には実話に基づいているが、一部に映画的結末を描くための脚色があり、特にエンディングの戦車との戦闘シーンについては原作者も当初は戸惑いを覚えたことを告白している。また、ビエルスキ兄弟が率いたユダヤ人組織に対する歴史的評価もポーランド内では分かれており、同じポーランド人から略奪することで生き延びた山賊集団ととらえる向きもある。

キャッチ・コピーは『人間として、生きるための[抵抗]だった』。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ディファイアンス 

 

 第二次世界大戦中、「森」に逃げ込んだユダヤ人グループのリーダーがビエルスキ兄弟の長男、ダニエル氏演じる、トゥヴィアである。老若男女全てを受け入れ、時計職人には銃の整備を任したり、それぞれに仕事を割り振り、グループをまとめあげていく。ゲットーにも乗り込み、自由のない安全な場所から動かない人々を全員受け入れようともする(実際は希望者のみ)。ただし、反抗するもの、ルールを守らないものには容赦がない。暴君にも見えるが、教師や記者といった知識人や、しっかりとした女性が彼を支えている。

 

 「ウォーキングデッド」という作品でも、生き残り組に、さまざまなグループが生まれている。グループ対グループの抗争、大きく安定したグループに少人数グループがなかなか入れない様、助けを求めても助けられない現状、そんな中でも助けられた者が助けた者の恩を忘れずにいる様もある。

全米ケーブルTV史上最高視聴率を記録した大ヒットのパニック・サバイバル・ドラマ! 

ベストセラーのアメコミ"The Walking Dead"を原作にしたパニック・サバイバル・ドラマ。“ウォーカー”と呼ばれるゾンビがはびこる黙示録的なアメリカで、昏睡から目覚めた保安官リックが、生存者たちと共に救いの地を求めて旅を続けていく。 

http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1498

ディファイアンス」も、「ウォーキングデッド」も、本当に面白く作られている。どちらも極限の状況の中で、善悪飲み込んで、深く考える間もなく共同体は、目の前にある道を進んで行く。

 時間を過去に遡る作品やホラーやSFは、現実とはかけ離れているように見えるかも知れない。でも、映画や小説は、「あるようでない話」と、「ないようである話」に分かれることがある。「ディファイアンス」「ウォーキングデッド」は私には後者に思える。共同体はいつもゴッタ煮で安定することはない。統一化を目指し、安定を望んでいるようで。